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「WORLD COCONUT DAY 2026」招待講演レポート

2026年10月7日〜10日、インドネシア・北スラウェシ州マナドで開催されたココナッツの国際会議、「WORLD COCONUT DAY 2026」に、代表の水井裕がスピーカーとして招待されました。国際ココナッツ共同体(ICC)と北スラウェシ州政府が主催し、ICC加盟国の政府関係者をはじめ、研究者、事業者、農家などが世界各国から参加。イベント全体の登録者は1,000人を超え、ココナッツ産業の未来について知見を交わしました。

広がる可能性と、向き合うべき課題

今回のテーマは「不確実な時代におけるココナッツ:食料・エネルギー・生計の確保」。食品や飲料としての利用だけでなく、再生可能エネルギーや新素材、持続可能な生産など、幅広い分野の発表が行われました。
会議では、ココナッツ由来のSAF(持続可能な航空燃料)など、食の枠を超えた活用も話題になりました。実際にSAFの分野では、食用に適さないココナッツオイルを原料とする技術開発が進んでいます。
一方で、気候変動の脅威や、非常に強いエルニーニョ現象である「スーパーエルニーニョ」が生産に及ぼす影響についても議論されました。干ばつや高温などのリスクにどう備え、農家の暮らしと安定した生産を守るのか。新しい用途を広げるとともに、それを支える生産地の未来を考える機会となりました。

本の市場から、ココナッツの価値を高める

水井は、日本におけるココナッツの価値を高める取り組みを紹介しました。原料の魅力を活かした商品開発や用途の多様化を通じて、消費国である日本からも、新たな市場を広げ、ココナッツ産業の発展に貢献できる可能性を伝えました。単に原料を使うだけでなく、その魅力を暮らしに取り入れやすい商品として届けることも、私たちの大切な役割です。
また、ヴィーガン・ココナッツアイスクリームのワークショップも担当。植物性素材を活かしたアイスづくりを実演し、ココナッツのおいしさと、食品づくりにおける用途の幅広さを紹介しました。

ヤングココナッツの廃棄物を、新たな資源へ

ココウェル・フィリピンのMaureen Millerも登壇し、ココナッツウォーターを採ったあとに残るヤングココナッツの殻をバイオマス発電の資源として活かす可能性について発表しました。有用な素材の回収や付加価値のある製品への加工、再生可能エネルギーへの利用など、まだ十分に活かされていない資源の可能性を紹介しました。
捨てられていたものに新しい価値を見いだすことは、廃棄物の削減と経済価値の創出につながります。ココナッツを余すことなく活用する、循環型のものづくりに向けた取り組みです。
会期中には展示会や現地視察も行われ、国や立場を超えて学び合う機会となりました。世界の仲間とのつながりを、これからの商品づくりや資源活用へ。ココウェルは、使う人にとっての魅力を広げながら、生産地の農家や地域の持続可能な未来につながる取り組みを進めていきます。