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先日、日本人男性がフィリピンから帰国後に狂犬病を発症したというニュースがありました。フィリピンに限らずアジアで狂犬病にかかったというニュースはたまに耳にするので、狂犬病について調べてみました。

狂犬病は狂犬病ウイルスが原因で、全ての哺乳類から感染することがありますが、アジアでは主に犬が感染源になっています。動物に噛まれた場所から唾液に含まれるウイルスが侵入して感染し、通常、ヒトからヒトへ感染することはありません。

1カ月から3カ月程度、潜伏期間があり、発熱や頭痛、全身倦怠、嘔吐などの症状が始まり、咬まれた箇所に感覚の異常がでるそうです。その後、わずかな刺激でも筋肉が痙攣し、ものが飲み込みにくくなったりします。昏睡や呼吸麻痺と進行し、最終的には脳細胞が侵されて死に至ります。いったん発病した場合、有効な治療法はなくほぼ100パーセント死亡する恐ろしい感染症です。

不思議な症状として、感染者は水を怖がるようになるそうです。そのため、狂犬病は「恐水病」とも呼ばれるそうですが、これは神経が過敏になりすぎるため、感染者が水を飲もうとすると、水の刺激で反射的に強い痙攣が起こって、水が飲めなくなるため、水を飲むことを恐れることによるものだそうです。

フィリピンでは、毎年250名ほどの人が狂犬病に感染しているそうです。アジアでは都市部、農村問わず、あちらこちらで野良犬を見かけます。安易に近づくと危険ですので、十分ご注意ください。