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昨日、11月30日フィリピンの独立に尽力したアンドレス・ボニファシオの誕生を記念する日で、フィリピンでは祝日となります。

ボニファシオはマニラのトンド地区の貧困家庭に生まれながら、スペインからの独立と社会的平等を目指して戦い、同じく独立運動の指導者であるエミリオ・アギナルドと革命路線をめぐって対立し、アギナルドによって処刑されました。33歳という若さでしたが、革命の英雄としてフィリピン人から敬愛を得ています。

現在の新しい5ペソの硬貨にその肖像が刻まれている他、様々な場所で地名としてその名前が使われています。中でも有名なのは、ボニファシオ・グローバル・シティでしょう。略して”BGC”とも呼ばれ、マニラ首都圏のタギック市にあります。

元々はフィリピン軍の駐屯地(Fort)を再開発したエリアで、フォート・ボニファシオとも呼ばれています。世界的に有名な外資系企業のオフィスや、高層ビルが建ち並び、高級ホテルやレジデンス、デパートなどが次々とオープンしています。これまでのマニラのイメージが覆されるような、安全で美しく整備された街で、駐在する日本人もたくさん住んでいます。

ボニファシオ・デイのこの日、労働者や農民団体などがマニラ首都圏はじめ各地で、ドゥテルテ政権の人権、労働政策などに抗議する集会やデモが行われました。新型コロナウイルスに対する防疫措置が続く中で、職を失った人が多数おり、不満が高まっています。