ココナッツ専門店ココウェル

ドローダウンとは金融用語で資産運用において損失が発生し、資産総額が減少することを言いますが、今回ご紹介するドローダウンは金融用語ではなく、増え続ける二酸化炭素などの温室効果ガス排出量が減少し始めることを指します。

アメリカの環境保護活動家、起業家、作家でもあるポール・ホーケン(Pawl Hawken)が編著したは、『DRAWDOWN ドローダウン――地球温暖化を逆転させる100の方法』は、ニューヨークタイムズ誌でもベストセラーに選ばれ、世界12ヵ国で翻訳出版されています。

日本でも翻訳出版を目指すクラウドファンディングが7月に立ち上がり、私も1冊をリターンで購入させていただきました。そして、つい先日出版された本が届きました。

産業革命以降、人間の経済活動によって二酸化炭素の排出が増え、地球は年々温暖化しています。今年の新型コロナウイルスの影響で世界中で経済活動が冷え込み、二酸化炭素の排出量が8%も下がったという報道がありますが、Afterコロナで経済活動が回復し、温室効果ガスが再び上昇に転じてしまうのは間違いありません。

このドローダウンという本は、副題に「地球温暖化を逆転させる100の方法」とあるように、温暖化による気候危機時代の処方箋のようです。先日、菅首相が2050年までに温暖化ガスの排出を実質ゼロにするという宣言が行なわれましたが、本当にそのようなことは可能なのか、この本でヒントが得られたらと思っています。

まだ届いたばかりで読めていませんが、この年末年始に時間を見つけて読めればと思います。温暖化ガスがピークオフすることは可能なのか、可能だとしたらより実効性がある方法はなにか、なにを優先すべきなのか、コストと効果はどうなのか、半信半疑な気持ちと期待の気持ちが読む前に入り混じっています。