ココナッツ専門店ココウェル

こんにちは。ココナティストのもりもとです。

お客さまからのお問い合わせを日々お伺いしておりますが、よくこのご質問を受けます。
「ココナッツオイルとパームオイル(パーム油)って、同じものですか??」
それに関連して
「ココナッツが環境破壊につながると聞きましたが、本当ですか??」とも聞かれます。

どちらも答えは「NO」です。

ココナッツオイルもパームオイルも、どちらもヤシ科の植物から採れる「ヤシ油」です。
しかし、ココナッツオイルは「ココヤシ」、パームオイルは「アブラヤシ」から採取されます。
どちらも『飽和脂肪酸を含む植物油』なので、混同される方が多いようです。

アブラヤシ。木の高さは20mほど。ブドウのように房状にたくさん実がなります。

 

ココヤシ。木の高さは30mほど。大人の頭くらいの大きさの実がなります。

 

さらに、商品ラベルに記載が義務付けられている「原材料表示」の分類が、数年前までココナッツオイルもパーム油も同じ
『食用ヤシ油』と表記しなければならなかったため、一層ややこしくなったのだと思います。
現在では原材料欄に「ココナッツオイル」という新しい分類が追加されているため、ココウェルのオイルは3種類とも<有機ココナッツオイル>と表示しています。

なので、原材料欄に「ココナッツオイル」と表記されているのにパームオイルが使われるということはありませんし、『ミックスしている』ということもありません。

また、環境破壊のお話についてはココナッツは全くの無関係です。
パームオイルは実を収穫してすぐに圧搾してオイルを抽出しないと、みるみるうちに劣化が始まります。
そのため、アブラヤシの林の中に圧搾工場を建設し、そこで素早くオイルを抽出しています。
このプランテーションを作るためにもともとあった木を切り倒し、広大な土地を手に入れる必要があるため、そこに住む動物たちにも影響が及びます。
また、栽培から数年が経過すると土壌がやせてしまうため、木を焼き払って消失させ、別の土地にプランテーションを建設します。
この焼き払う際に出る煙が近隣諸国に流れてしまう、「ヘイズ」と呼ばれる煙害も問題のひとつとされています。

対してココナッツは実を採ってすぐにオイルを圧搾する必要はありませんので、工場がすぐそばにないといけない、ということはありません。
栄養分が足りなければ肥料として塩をまきますし、その寿命は約75年と長いため、数年おきに農場を手放すということもありません。
海のそばにココナッツが生育することで大きな波をココナッツが受け止め、内陸への被害を抑えるという役割も果たします。
また、実だけでなく殻、葉っぱ、幹などもすべて有効活用することができるため、捨てるところがないのもココナッツの良いところです。
昔から「ココヤシの木があれば、家族が一生食べていける」と言われるほど生産性が高く、熱帯の人々にとっては日常生活を支える重要な植物なので、
『生命の木(Tree of Life)』と呼ばれているほど、ココナッツは利用価値の高い植物です。

ココウェルではそんなココナッツの持つ力を最大限に引き出せる商品を、これからもみなさまにお届けし続けて参ります。