『循環型社会の実現に向けて、 “捨てる”という概念を捨てよう』
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『循環型社会の実現に向けて、 “捨てる”という概念を捨てよう』
「ココウェルと考える“SDGs”」公開インスタライブインタビュー。今回は、「“捨てる”という概念を捨てよう」というミッションを掲げてリユース事業を行う、Loop Japan合同会社代表 エリック・カワバタさんにお話をお伺いしました。
Loop Japan合同会社 代表 エリック・カワバタ さん
東京大学大学院法学政治学研究科特別研究生、金融機関の法律顧問、投資銀行役員を経て2009年オーシャン・グリーン・アソシエーション共同創設者として海洋の水温を下げる施策に取り組む。13年より米国テラサイクル入社。現在、テラサイクルのアジア太平洋統括責任者と米国テラサイクルが設立したLoopの日本代表を務める。
Loopとはどのような仕組みでしょうか。
Loop Japanエリック:母体はアメリカ本社のテラサイクルで、20年以上に渡りリサイクルからリユースまで世界初のソリューションを開発してきました。そこで生まれたリユースプラットフォーム「Loop」を、日本では2021年から展開しています。
ココウェル代表 水井:牛乳屋さんが牛乳瓶を配達に来て、飲み終わったら回収してくれる仕組みが当たり前にありました。似ていますね。
エリック:大手小売店やメーカーにも参画いただき、バス用品や飲料など、様々な日用品を再利用可能な容器で販売しています。日本ではリデュース(Reduce)・リユース(Reuse)・リサイクル(Recycle)の3Rが叫ばれていますが、新しい資源を使う必要がないリユースは、リサイクルよりも環境にいいと思います。
日本のごみ問題の課題はなんでしょうか。
エリック:意識の問題です。日本人はごみを分別して捨てており、街もキレイなので問題は無いように見えますが、実際には東南アジアへ大量のごみを輸出しています。日本人1人当たりのプラスチック容器包装の廃棄量は、アメリカに次いで2番目。リユースを増やさなければなりません。
※日本国内で廃棄されるプラスチックは、2022年の有効利用率は87%とされていますが、半分以上はサーマルリカバリー(熱回収)されています。
水井:このままだと、環境への影響コストを子どもたちに受け継いでしまうことになります。
エリック:EUでは業界の反対を押し切り、包装材のリサイクルや再利用、過剰包装禁止を義務付ける規則案の導入が進んでいます。法律で決めれば、どの企業も同じだけ環境保全コストがかかるので、値上げしやすくなります。
水井:20年以上前、フィリピンでゴミ山を見てなんとかしたいと思ったことから、ココウェルは生まれました。今も変わらず、日本・東南アジアにとって大きな問題のままです。一助となれるよう、今秋から僕たちもLoopに参画します!
ココウェルがLoopに参画することでつくりたい未来とは?
水井:“捨てる”という概念を捨てるための一歩として、まずは「香りがない有機ココナッツオイル」から利用していきます。
エリック:楽しみにしています。ココウェルのお客さんにもLoopを知ってもらい、ファンになってもらいたいです。
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インスタライブのご視聴
この記事のもとになったインスタライブインタビューは、ココウェル公式Instagramアカウントでご覧いただけます。