最期まで「私」であるように、イキカタを支える介護
ココナッツ情報マガジン「ココナティスト」
COCONUTIST 2022・Spring
ココウェルと考える“SDGs”
最期まで「私」であるように、イキカタを支える介護
SDGsの3番「すべての人に健康と福祉を」と11番「住み続けられるまちづくり」に当てはまる活動をしているのが、鹿児島県南九州市を拠点に活動する株式会社いろ葉です。代表・中迎聡子さんをゲストにお招きし開催した「ココウェルと考えるSDGs公開インタビュー」を一部ご紹介します。
interview:
株式会社 いろ葉 代表取締役
中迎 聡子(なかむかえ さとこ)さん
鹿児島県で地域密着の介護施設を運営。2003年宅老所「いろ葉」を開所し、介護保険事業と保険外の泊まりを提供。その後、小規模多機能型居宅介護、地域密着型通所介護、住宅型有料老人ホーム、訪問介護や介護タクシーなど行われています。
介護にとどまらず農業や移動販売など地域密着の事業を展開されています。
いろ葉中迎さん:介護施設を運営したかったわけではなく、お年寄りに人生を全うしていただくため、いろ葉を設立しました。人生の終わるお手伝いをしていくと、耕作放棄地や空き家などさまざまな問題が浮かび上がってきました。それらを一つずつ取り入れるようにしたら、事業が増えていきました。
ココウェル代表 水井:3つのイキカタ、「生き方」「活き方」「逝き方」を支える介護を掲げられています。
中迎:最期の瞬間まで「私」であるように、イキカタを支えることがいろ葉の介護です。「生き方」はその人が歩んできた人生の道。“お母さん”や“先生”など、綴られてきたストーリーを大切にしながら支えます。「活き方」は生活習慣やスタイルを尊重すること。ベッド派か布団派かなど、一人ひとりに合わせます。「逝き方」は、望まれる最期の瞬間をサポートすることです。
水井:働くスタッフの方を「いろ葉レンジャー」と呼ばれているんですね 。
中迎:人は性格も特技もバラバラです。戦隊モノのヒーローに例えたら、個性豊かな人が揃っている方が、良いチームになると発想を転換できるんじゃないかって。「いろ葉レンジャー」と呼ぶようになってから、スタッフはできないことよりも、仲間の強みを見つけてそこを生かそうとする動きに自然と変わっていきました。
水井:スタッフの方にお会いしたことがありますが、皆さんいろ葉や介護の仕事が好きで、やりがいを感じていることが伝わってきました。個性を生かした組織づくりをした結果、楽しく働ける環境ができているのかなと思います。
弊社のココナッツオイルを使ってくれていると聞きました。
中迎:食事にはこだわっていて、油はほとんどココナッツオイルです。脂っこいものをあまり好まないお年寄りにも体の負担が少なく安心です。軟膏代わりに塗ることもあります。また風邪を引いた時に飲んでもらったり、生命の終わりを迎える時にココナッツMCTオイルを口に含ませてあげたりしています。最期の時までお年寄りを支えるためのマストアイテムです。
水井:お年寄りの健康を支えるために僕たちも何かできるのではないかと考えているので、参考になります。
まさに「すべての人に健康と福祉を」に当てはまります。
中迎:結果的にSDGsと呼ばれているだけです。目の前の人が暗い顔をして幸せがあるとは思えません。まずは自分達が気持ちよく過ごしながら、お年寄りも楽しめる環境をつくっているだけです。
水井:僕も将来いろ葉さんみたいな場所で、最期を迎えたいと思いました。ぜひ鹿児島だけではなく全国に届けてほしいです。
中迎:認知症になっても身体が不自由になっても、最期まで「あなたはあなただよ」と支えられる、支えてもらえる社会にしていきましょう!
インスタライブのご視聴
公開インスタライブインタビューは、ココウェルの公式Instagramアカウントでアーカイブをご視聴いただけます。
株式会社 いろ葉
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