ココナッツ専門店ココウェル

MCTとは「Medium Chain Triglyceride(ミディアム チェーン トリグリセリド)」の頭文字を取ったもので、日本語では「中鎖脂肪酸」と訳されます。

つまり「MCTオイル」とは、「中鎖脂肪酸油」のことを指します。
中鎖脂肪酸はココヤシ(ココナッツ)やパームヤシなどの胚乳(果実の核の部分)に含まれる天然成分です。

MCTオイル(中鎖脂肪酸油)は昔から手術後の患者さんや未熟児への栄養補給などの治療や、てんかんや家族性コレステロール血症の患者さんの治療に使われたりと、医療現場で使われています。また、スポーツ分野におけるエネルギー補給や生活習慣病予防など様々なシーンで利用されています。


 

<MCT(中鎖脂肪酸)の特徴>

1.消化・吸収が早い

MCT(中鎖脂肪酸)が素早く消化吸収・代謝される理由は分子構造にあります。

オリーブオイルやこめ油、菜種油などに含まれる長鎖脂肪酸に比べてMCTは分子が小さく水に溶けやすい性質があるため、体内で消化吸収されるルートが異なります。

長鎖脂肪酸は体内でリンパ管・静脈を通って全身の脂肪組織・筋肉・肝臓に運ばれ、必要に応じてエネルギーとして使われ、余った分は貯蔵されることになります。この貯蔵され続けたものが「体脂肪」です。

一方、MCT(中鎖脂肪酸)は消化吸収に消化酵素の助けを必要とせず、「門脈」を通って直接肝臓に運ばれ、即座にエネルギーとなります。

このように分子構造の違いから、消化・吸収の経路が全く異なるため、MCT(中鎖脂肪酸)は長鎖脂肪酸に比べて消化吸収は4倍、代謝スピードは10倍早く分解され、短時間でエネルギーに変換されます。

天然の植物油の中で、ココナッツオイルほど多くの中鎖脂肪酸を含む油は他にありません。

中鎖脂肪酸の消化経路

2.体脂肪になりにくい

MCT(中鎖脂肪酸)は長鎖脂肪酸と比べ、すばやく消化吸収・代謝されるので体脂肪が減少することが研究結果で明らかになっています。

MCTオイル

 

3.「ケトン体」を作り出す

中鎖脂肪酸は、ブドウ糖に代わる第二のエネルギー源として注目されている「ケトン体」の生成にも役立ちます。

日々活動するために必要なエネルギーは「糖質回路(ブドウ糖-グリコーゲン)」と「ケトン体回路(脂肪酸-ケトン体)」の2つがあります。

私たちは普段、米や小麦・砂糖などに多く含まれる糖質から作られるブドウ糖を主なエネルギー源として利用する糖質回路が働いています。

糖質回路では、エネルギーとして使われずに余った糖質は中性脂肪として蓄積されます。

しかし糖質制限などで糖質回路が枯渇した状態を作ると、体に蓄えられた脂肪や摂取した油脂を分解してケトン体を生成し、主なエネルギー源として自動的に利用する「ケトン体回路」が働きます。

糖質回路とケトン体回路はお互い拮抗しあうため、糖質を摂りすぎた状態ではケトン体回路は働きません。

過剰な糖質摂取は糖尿病や肥満など様々な生活習慣病の原因となっています。

ケトン体回路では、脂肪をエネルギーとするので血糖値が急激に上がることはなく、体脂肪が燃焼しやすくなります。

長鎖脂肪酸の場合はブドウ糖が存在するとケトン体の産生が抑えられますが、MCT(中鎖脂肪酸)の場合は糖質摂取の影響をあまり受けずにケトン体が多く作られると言われています。

ケトン体を作りやすい体質にすることで、太りにくくなるだけではなく、集中力が高まったり、うつ病の改善にも効果があると言われています。また糖尿病やがんの予防などにも期待されています。

 

4.ケトン体が脳のエネルギー源となる

通常、脳はブドウ糖をエネルギー源として利用していますが(糖質回路)、老化の進行や疾病が原因でインスリン抵抗性(インスリンが効かない状態)を起こし、ブドウ糖を上手く使えなくなることがあります。

その結果エネルギーが届かなくなった脳細胞では、記憶情報の取り出しが上手くいかなくなり記憶力の低下などが起こり認知症の引き金にもなります。

これまで脳のエネルギー源にはブドウ糖しか使えないとされてきましたが、様々な研究の結果ケトン体が脳のエネルギー源として働くことがわかってきました。

MCT(中鎖脂肪酸)はこのケトン体を効率よく産生できるため、認知症やアルツハイマー病の予防・改善に期待されています。

 


 

●ココウェルでは製造方法を開示しています。

※ココナッツオイルから中鎖脂肪酸だけを取り出したMCT100%オイルとは商品そのものが全く異なります。
一般的なMCTオイルはカプリル酸とカプリン酸だけで構成されていますが、自然製法の有機ココナッツMCTオイルは、カプリル酸・カプリン酸だけでなく、もう1つの中鎖脂肪酸であり、母乳にも含まれ抗菌・抗ウイルス作用が高いといわれる”ラウリン酸”も13%含んでいます。

―有機ココナッツMCTオイルの作り方―

<非加熱の自然製法>
有機エキストラバージンココナッツオイルの温度をゆっくり下げていきます。
そうすると、固まりやすい脂肪酸が徐々に底に沈んでいきます。その固まった脂肪酸を丁寧に取り除きます。
さらに温度を下げてまた固まった脂肪酸を取り除きます。 この工程を何度も繰り返して出来上がります。
化学溶剤を使ったり、化学処理を行ったりしない自然な製法のためMCT100%で作ることはできませんが、その分安心してお召し上がりいただけます。
もちろん非加熱のためココナッツオイル本来の香りがほのかに残っています。

 


 

●用途に合わせて使い分け!3種類のココナッツオイル

<有機ココナッツMCTオイル>
中鎖脂肪酸含有量は95%
最も効率よくMCTを摂取できます。冷たいものに混ぜても固まりにくいので、とても使いやすいオイル。
ヨーグルトやスムージーに入れるのもおすすめです。コーヒーに入れて飲むことで脂肪燃焼を促進するので、ダイエット効果も期待できます。

<有機エキストラバージンココナッツオイル>
中鎖脂肪酸含有量は65%
ココナッツオイルと言えばコレ!という、定番商品です。ココナッツの甘い香りが特徴。
そのままでも、加熱しても使えます。卵との相性がいいので、スクランブルエッグは特におすすめです!

<有機プレミアムココナッツオイル>
中鎖脂肪酸含有量は61%
ココナッツの香りが苦手で・・・という方におすすめの無香タイプ。
普段の調理油として、毎日使っていただきたいオイルです。酸化に強いので、炒め物も揚げ物もこれ1本。
お米1合につき小さじ1を入れて炊くと、ふっくらツヤツヤのご飯が炊きあがります。
オイルがご飯をひと粒ひと粒コーティングするので、糖質の吸収を緩やかにします。

 

MCTオイル

 

(スタッフ:すずき

●油で性格も変わる!?脳は65%が油
https://www.cocowell.co.jp/blog/2022/04/15/4513/

●ココナッツオイルで、ご飯のカロリーが減る?!
https://www.cocowell.co.jp/blog/2022/03/03/4507/

●ココナッツオイル食用と化粧用の違いは?
https://www.cocowell.co.jp/blog/2021/04/07/2748/

●ココナッツオイルプリングとは?
https://www.cocowell.co.jp/blog/2020/03/19/1018/

●中鎖脂肪酸(MCT)の抗菌・抗ウイルス作用の仕組み
https://www.cocowell.co.jp/blog/2020/03/13/1015/