ココウェル全員で取組んでいるローカーボ(低糖質生活)
でもそこには、なかなか手ごわい壁?があった…
その壁を簡単に乗り越える方法がココナッツオイルにある!?
では前回からの続きです。
前回のコラムはこちらからどうぞ↓
「脳のエネルギー源はブドウ糖だけ」というのはもはや過去の情報
私たちの体は、食事から摂取した糖質が分解されてできるブドウ糖をエネルギー源として優先的に使います。それはブドウ糖が一番使いやすいエネルギー源だからです。
糖質制限をして、血液中や肝臓に溜め込まれたブドウ糖が枯渇した時、次に体内に蓄積されている中性脂肪からケトン体を合成し、このケトン体からエネルギーを作り出せるようになっています。
これを「ケトン体回路」と呼びます。
そしてこのケトン体は脳のエネルギー源にもなります。
またこの他にも、長期間絶食した時などは体内の筋肉などのタンパク質を分解してブドウ糖を合成する「糖新生」というシステムもあります。これは生命の危機に陥った時に発動するシステムなので、糖質制限で筋肉が減る心配はないそうです。
つまり、私たちの体は「糖質」→「脂質」→「たんぱく質」の順番でエネルギーが使われるわけですね。
糖質依存と禁断症状の壁
現代は糖質で溢れかえっており、私たちの体はブドウ糖とケトン体の両方をエネルギー源として利用できるにもかかわらず、糖質過多の食生活ではケトン体を合成するシステムがほとんど使われていません。
糖質制限成功のカギは、この眠っているケトン体回路のスイッチを上手くオンにすること。しかしこのスイッチは、糖質を摂ってしまうと簡単にはオンになりません。
糖質(とくに砂糖)には麻薬と同じくらい依存性があるのは有名な話です。糖質制限をしているとある日突然、「甘いもの」への強烈な渇望感が湧いてくることがあります。
「お肉じゃなく、魚じゃなく、白米が食べたい!ラーメンが食べたい!ケーキが食べたい!」——これが糖質依存による禁断症状です。
ココナッツオイルがもたらすケトン体生成と満腹効果
そんな禁断症状をすんなりと押さえてくれるのがココナッツオイルです。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は肝臓で分解され、ケトン体を合成します。
ケトン体は満腹中枢は刺激しますが、空腹中枢は刺激しないことがわかっています。つまり、ココナッツオイルを摂取し体内にケトン体を発生させておくと空腹をあまり感じないようになります。
(余談ですが、ココウェルのスタッフも展示会や店頭販売の際にココナッツオイルを摂っておくと、空腹を感じずに仕事に集中できるそうです。)
空腹を感じにくくなることで糖質を食べたいという欲求も抑えられ、スムーズにケトン体回路へ切り替えることができます。
さらに、ケトン体には基礎代謝を高め、抗酸化・抗炎症作用により細胞を若返らせる効果も認められています。
ローカーボ生活を続けるために
糖質制限にココナッツオイルを組み合わせることで、ストレスなくスムーズにケトン体回路をオンにできます。
ケトン体回路がオンになった後は、適度に糖質制限をゆるめながらも良質な油を摂り、血糖値を上げない食生活を心がけることが健康への近道です。
糖質制限中は食物繊維が不足しがちなので、海藻や野菜などでしっかり補いましょう。ココナッツファイバー(ココナッツフラワー)にも食物繊維がたっぷりです。
スタッフ全員で取り組んでいるローカーボ生活、また経過をご報告できればと思います。