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フィリピンタール火山噴火に伴う支援活動のご報告

タール火山被災地への支援活動のご報告

ご支援いただいた方々へご報告です。皆様からお送りいただいたフェイスマスクの一部と、寄付金から購入させていただいた食料物資などを、2020年2月3日、2箇所の避難所へ届けて参りました。

Agoncillo町での支援活動

まず一箇所目に訪問したのは、タール火山にほど近いAgoncilloという町です。この町は火山から7キロ圏内にあり、警戒レベル3の避難区域として多くの家族が避難所で生活をしています。一日数時間だけ自宅に戻って清掃をすることは許されていますが、それ以上の帰宅は認められていません。

降灰の量も多く、清掃にはかなりの時間がかかると思われます。家々の前には袋に詰められた灰が多数置かれており、乾いた道路では車やオートバイが通るたびに灰が舞い上がるため、マスクは必要不可欠です。

Agoncilloの様子1 Agoncilloの様子2

火山性地震の影響で屋根が倒壊している家屋も多く、町役場の建物も倒壊の危険があるため使用禁止になっています。この町の中でも特に被害の大きかったPookというバランガイ(最小行政単位)で、120以上の家族に集まってもらい、一家族ずつ以下の物資を配布しました。

配布物資一覧

  • お米
  • 缶詰2缶(オイルサーディン、コーンビーフ)
  • シリアル
  • 子供用スナック
  • 歯ブラシセット
  • フェイスマスク
物資配布の様子1 物資配布の様子2

Bauan高校避難所での支援

2つ目の避難所はAgoncilloから南に約20キロ下ったBauanにある高校の体育館で、ここも避難所として多くの人々が生活しています。ここには他の町からも自宅に住めなくなった約120家族が避難しており、フィリピン赤十字や沿岸警備隊も常駐する大規模な避難所となっています。ここでも一家族ずつに同じ物資を配布しました。

6年前の台風ヨランダの後のレイテ島での経験から、被災地に物資を送っても仕分けができず役場に放置されたり、役人による中抜きが起こることがあるため、今回も手渡しで直接届けるようにしました。現場に赴くことで、必要な支援や被災者の状況を正確に知ることができます。

Bauan高校避難所の様子

現地の状況と今後の見通し

今朝も現地では中規模の地震が2度ほど発生し、小さな地震を含めると24時間で134回の火山性地震が観測されました。二酸化硫黄の放出も増加しており、フィリピン火山地震研究所は火山活動が再び活発化する危険があるとして、2月3日に新たな警告を発表しました。

今後も警戒が必要であり、7キロ圏内への立ち入りがさらに厳しくなる可能性があります。

火山灰に覆われた地域の様子

ご支援への感謝

ご支援いただいた皆様、誠にありがとうございました。今後も日本に残っているマスクを避難所へ届けるとともに、状況を見ながら避難されている方々の支援を続けていく予定です。改めて心より感謝申し上げます。

株式会社ココウェル
代表取締役 水井 裕