こんにちは、ココウェルのすずきです。
私が趣味で山登りを初めて丸5年が経ちました!この5年で山から学ばせてもらったことは数えきれないくらいあり、山を通じてたくさんの出会いがあり、今の私がいます。
そして、私が愛してやまない「山」と、実は「ココナッツ」も密接に関係していて、森林保全を考えたときに「ココナッツ」に辿り着いたときは感動しました!
仕事も趣味も全部繋がってる!!って。
(下草が生えて、明るい、豊かなココナッツ林。生物多様性)
山が好き!山が楽しい!どこまでも山が好きー---!!という気持ちが溢れて(笑)
山を守りたい!!と、コロナ禍真っ最中の2021年に、私は森林保全に興味を持ちました。
「私にできることは何があるかな。。。。」ずっとずっと考えていました。
そこで出会ったのが、「皮むき間伐」という間伐方法。
そして改めて、日本の森、世界の森のことを学びました。
<森林大国、日本>
森林大国、日本。国土の約70%が森林です。そのうちの約40%が人工林です。
戦後、国の植林政策によって大量に植えられた杉やヒノキは人工林の約70%を占めています。
私たちの先祖はきっと、戦後の焼け野原の中、子供や孫たちが困らないようにとの想いから成長の早い杉やヒノキを植林し、未来に繋げてくれたのだと思います。
だけどその人工林は今、手入れが行き届かず、木々が密集して暗い暗い森となり、光が入らなくなった森には他の植物が育たず、山がどんどん痩せていく。という現状があります。
一度人間が植林した山は、継続的な整備と間伐が必要なのです。
放置された人工林は、日光が届かず、根が張らないため土が痩せ、保水力が失われ、大雨のたびにどこかで土砂崩れが起きています。
(光が届かず、暗い暗い森)
そして、山と海は繋がっています。山が痩せると、海もどんどん痩せます。。。
少しでも早く、循環のサイクルを再生させなければ!強くそう思いました。
<人工林が放置される理由>
国内に木々がたくさんあるのに、それらが使われないわけ、人工林が放置される理由。
それは、外国の木材の方が安く手に入るから。
その為、国産の木材の需要が落ち込み、林業従事者も激減しました。
山の地主が林業を放棄したり、面倒を見切れない森林はそのまま放置するなど「放置される人工林」が増えてしまったのです。
森林大国の日本なのに、実は、日本は木材の輸入大国だったのです。
世界の森の破壊に日本人も大いに加担していたのです。
<海の向こうで起こっている森林破壊>
1990年時点で、世界には42.36億ヘクタールの森林面積がありましたが、2020年になると40.58億ヘクタールまで森林面積は減少しました。
この30年間で1.78億ヘクタールもの森林が消滅したのです。
今でも毎年520万ヘクタールの森林が地球から消滅しているそうです。
中でも東南アジアの国々には豊かな熱帯雨林がたくさんありました。
でも、今、それらの森はほとんどが「アブラヤシのプランテーション」に姿を変えています。
(大規模な森林伐採が行われている)
なぜかというと、アブラヤシの果肉からはパーム油が、種子からはパーム核油が採れ、この油が生活に欠かせないものになっているからです。
今では世界一生産されている植物油となっています。
たまにパーム油のことを「ヤシ油」「椰子油」と混同しているような説明を見ますが、ヤシ油はココヤシという別の種類のヤシから採れる油で、これがココナッツオイルです。パーム油とココナッツオイルは特徴や成分が随分違いますが、パーム核油とココナッツオイルの成分は良く似ています。主成分も似ているため混同される方も多いですが、ココナッツオイルとパームオイルの栽培方法には違いがあります。
パーム油は植物油脂という名称で、スナック菓子、インスタント麺、マーガリン、アイスクリーム等の加工食品、ショートニングなど、様々な食品に用いられています。また石鹸や洗剤、化粧品、医薬品、インクなどの原料としても用いられています。
日本では一人当たり年間4㎏以上も消費していると言われています。
このアプラヤシのプランテーションを作るために、大規模な森林伐採が各地で行われているのです。
地域によっては、先住民の権利を侵害し、一方的な違法伐採が今も続いているそうです。
アブラヤシのプランテーションは、一見すると緑が広がっているように見えますが、 そもそもプランテーションというものが、熱帯林を皆伐して作られたもので、そこに生物多様性は存在しません。
<森林保全とココナッツが繋がる>
パーム油が採れるアブラヤシは、実を収穫してすぐに圧搾してオイルを抽出しないと、みるみるうちに劣化が始まります。
これはアブラヤシの果肉にはリパーゼという酵素が含まれていて、収穫直後から少しずつ中に含まれるパーム油を分解し油の質を悪くしてしまうためです。
そのため、アブラヤシのプランテーションに隣接するように圧搾工場を建設し、そこで収穫後、素早くオイルを抽出する必要があります。
製造工場もセットで建設する必要があるため、より広大な土地が必要なのでますます大規模な森林破壊が進んでしまうのです。
また、アブラヤシは栽培から数年が経過すると土壌がやせてしまうため、木を焼き払って消失させ、別の土地にプランテーションを建設します。
焼き払ったあとの土地には、森は戻ってきません。
対して、ココナッツオイルが採れるココヤシは自然や生態系に優しい植物です。
ココヤシの木は背が高いので、木の下は適度な日陰になります。また、根が幹周辺に集中して横に広がらないことから他の植物の邪魔をしないため、他の植物と共生することが可能です。
ココヤシの下では、バナナやマンゴーといった果物や、コーヒーやカカオなどのマメ科の樹木、キャッサバやサツマイモ、かぼちゃなどの野菜やハーブなどの栽培をすることができます。
また、ココヤシ林の中では鶏などの家禽の飼育や、牛や山羊などの家畜も同時に行うことができ、土地を有効に利用した生産システムを作ることができます。
そして、ココナッツは実を採ってすぐにオイルを圧搾する必要もありませんので、工場がすぐそばにないといけない、ということもありません。
また、ココヤシの寿命は約75年と長いため、数年おきに農場を手放すということもありません。
温暖化による海面上昇の被害が懸念される地域でもココヤシは塩害の影響を受けないため、育てることが可能です。
海のそばにココヤシが生育することで大きな波をココヤシが受け止め、内陸への被害を抑えるという役割も果たします。
また、実だけでなく殻、葉っぱ、幹などもすべて有効活用することができるため、捨てるところがないのもココヤシの良いところです。
えっ!!!ココナッツっていいとこだらけ!!(笑)
<パーム油の危険性>
パーム油の原材料表示は、「植物油、植物油脂、ショートニング、マーガリン、グリセリン、界面活性剤」などとなっているので、見えない油と言われています。
固めても溶かしても使えるので使い勝手がよく、安価で手に入るので様々な加工食品に使われています。
でも、パーム油は有機溶剤(ヘキサン)による抽出法で製造されているものもあり、また製造段階で、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)や、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)という食品添加物が大量に使用されています。
これらは発がん性物質として厚生労働省が使用を禁止しているのですが、なぜか日本は「パーム油と乾燥魚介類に限り」使用を許可して輸入することができるのです。
おかしな話ですね。
そして、さらに問題となるのが、製造過程で使用された加工助剤(加工を助けるために使ったもの)を商品に表示する義務が日本にはありません。
危険な添加物が入っていても、それが表示されないという現状、私たちが判断できる方法がないのも問題点のひとつだと思います。
原材料表示に「植物油、植物油脂、ショートニング、マーガリン」と入っているものを少しでも減らしていく。
これが今できる買い物の選択でしょうか。
<パーム油をココナッツオイルに置き換える>
ココナッツオイルは、パーム油同様、固めても溶かしても使えます。
ただ、パーム油みたいに安価ではありません。でも私たちの健康を考えた時に、ココナッツオイルを使うという選択は決して高くはないと思います。
ココナッツオイルを使うメリットは本当にたくさんあります。
説明し始めると、うんと長くなるので、ココナッツオイルを使うメリット、気になる方はこちらをご覧ください♪
<私にできること。私がしたいこと>
私は、仕事を通してココナッツの良さを引き続き伝えていきたいと思います。
そして、ココナッツの良さを伝えるときに、合わせて世界の森が破壊されていること、その背景などを伝えられるといいなと思います。
また、これからも私は山に登り続けます。と同時に、日本各地の森の様子も観察してみようと思います。
そして、皮むき間伐も進めていきたいと思っています。
(兵庫県、佐用町で↑)
今、進めているのは奈良の吉野の人工林です。↓
秋に下見をしているので、皮むきができる春になったら活動を再開しようと思っています。
実は、けっこう密接に関係していた、森林保全とココナッツ。
少しずつ、私にできる範囲で色んな活動を進めていきたいと思います。
森林保全に少しでも興味がある方、皮むき間伐の活動に参加してみたいと思う方は、ぜひココウェルのすずきまでご連絡くださいね!
連絡先:0120-01-5572(フリーダイヤルでココウェルのお客様相談室に繋がります)
(スタッフ:すずき)
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